スナップ距離の設定とスナップをOFFにする方法
Fusion360のグリッドスナップは使う作業スペースによっては使いやすいですが、邪魔になることもあります。
モデル作業スペースでソリッドモデリングを行う場合は、1mm毎、あるいは5mm毎にスナップさせると描きやすいこともあります。しかし、スカルプでモデリングする場合はとにかく邪魔になります。
今回はスナップ距離の変更とスナップを切る方法を書いていきます。
グリッドのスナップ距離って何で決まるんだ?
Fusion360の初期状態では、スナップ距離はカメラのズーム度(グリッドの細かさ)に応じて変わります。
最大スナップ距離は果てしなくありますが、最小は0.01mmスナップになります。
その場でカメラを引けばスナップ距離は大きくなり、ズームすれば細かくなるので使い分けができれば大変便利ですね。
外形を描くときは、カメラを引いて描き、ディテールを描くときはズームする…という感じで。
しかし、スナップ距離がいちいち変わるのが「嫌だ」と感じる方もおられるでしょう。
スナップ距離を固定しよう!
スナップ距離の設定を行えば、カメラのズームに関係なくずっと1mm毎にスナップさせることも簡単にできます。
画面下部にあるナビゲーションバーから、[グリッドとスナップ]をクリックし[増分を設定]をクリック!
増分というのがグリッドスナップ(グリッドの細かさ)のことですね、ここの数値を変えるだけでグリッドのマスの細かさも変わり、スナップ距離も変わります。
カメラを引いてもグリッドは1mmごとのマス目に固定され細かくなりました。(ちょっと見栄えは悪くなる)
そうそう、押し出しとかも先ほど設定したスナップ距離を引き継ぎます。
スナップ距離の設定については以上です!
補足:
グリッドのスナップ距離は[増分を設定]ではなく、[グリッド設定]で変えることもできます。その場合は押し出し等のコマンドは増分移動の設定が適用されるので、注意しましょう。
移動とかのスナップがいらない!
スカルプ(Tスプライン)でモデリングしていく場合は、そもそもスナップが邪魔です。1mm毎に細かくスナップする設定にしてもやはり邪魔になります。まぁ0.1mm毎であればいいでしょうけど、それはもうスナップ切っていいよねってなります。
スナップを切るのは簡単
[増分移動]のチェックを外せば押し出しや移動コマンドなどのスナップがOFFになります。
もしグリッドのスナップを切る場合は、[グリッドにスナップ]のチェックを外しましょう。(切らなくてもいいと思うけど)
スカルプで作業する場合は、グリッドスナップのON/OFFは気にしなくてもいいですね。気になるのは[フォームを編集]などでエッジ等を動かすときです。その場合は[増分移動]をOFFにすればスムーズに動かすことができるようになります。
スナップについてはここまで!